こんにちは!
音楽ブロガーのコバヤシと申します!
このコーナーではぼくの好きなギタリストやミュージシャンに焦点を当てて、そのギタリストの機材やギタープレイ、音楽性などについて掘り下げていこうという記事になっています。
今回紹介するのは、ゆらゆら帝国のギターボーカル、坂本慎太郎です!!
ファンの間では「ゆら帝」と略されて呼ばれています。
現在は坂本慎太郎ソロ名義でも活動し、独自の音楽感で音楽ファンから絶大な支持をえているアーティストです。
ぼくも高校時代からゆらゆら帝国、もとい坂本慎太郎氏の大ファンなんですよね。
ゆらゆら帝国は日本を代表する3ピースバンドだと思いますし、サイケ・ロックという音楽をメジャーにしてくれたバンドだと思っています。
ゆら帝初期のファズ・サウンドで暴れまくる時代から後期の踊れるサイケ時代まで、どの部分を切り取っても名盤・名演だらけなんですわ。
坂本慎太郎は同じミュージシャンからの賞賛も多く、ゲスの極み乙女の川谷絵音も坂本慎太郎をフェイバリット・ギタリストの1人にあげています。
本記事では・・・
- ゆらゆら帝国のギターボーカル、坂本慎太郎ってどんな人?
- 坂本慎太郎の使用ギターや機材について知りたい!
- 坂本慎太郎のギタープレイの特徴やおすすめのアルバムについて知りたい!
といった部分をぼくなりにまとめましたので参考になれば幸いです。
ゆらゆら帝国のギターボーカル、坂本慎太郎とは?
まずは坂本慎太郎ってどんな人?というところから簡単にご紹介していきます。
坂本慎太郎は1967年9月9日生まれ、多摩美術大学のデザイン科を卒業。
独特のファッションセンスを持ち、ボリュームたっぷりの天然パーマ、非常に薄い眉毛が印象的でライブでは赤いパンタロンを着用することで知られています。
独特だけど、どこかお洒落な雰囲気も持ち合わせており、不思議な魅力を持つ人だと思います。
また漫画家の水木しげるとミュージシャンのピーター・アイヴァースを信奉しており、水木しげる先生には愛機のギターにイラストを書いてもらったこともあるそうです。
ギタリストとしてのアイドルにはジミ・ヘンドリックスをあげており、確かに坂本慎太郎のギタープレイもジミヘンらしい部分が非常に多いと思います。
意外にも(失礼!)結婚もしていてお子さんもいるようです。
そして、ベースの亀川千代、ドラムの柴田一郎とともにサイケデリック3ピースバンド、ゆらゆら帝国を結成!
このメンバーになるまではけっこうメンバーチェンジを繰り返していたようですね。
洋楽のエッセンスと日本語歌詞の独特な世界観を合わせ持ち、熱狂的なファンも多いバンドとなりました。
2010年に惜しまれながらもゆらゆら帝国が解散。
解散の理由は「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまい、すべてやりつくした」とのこと。
このいさぎよさもカッコいい・・・
ギターボーカルの坂本慎太郎はソロ名義で独自の世界観と新しい音楽を発信し続けています。
ゆらゆら帝国といえば、独自の世界観やイラスト、CDのアートワークも有名ですが、そのほとんどを坂本慎太郎が手がけていて画集も発表しているようです。
かなり幅広い才能を持ったアーティストだなと感じますね!
しゃべるのが得意ではないらしく、声でのメディア露出はかなり稀!
ライブのMCもほとんどしゃべらず、アンコールもまったくしないことでも有名です。
「どうも」「ありがと」「さよなら」ぐらいしか言っているのを聞いたことないです(笑)
他のメンバー2人もまったくしゃべりません!音楽だけを純粋に聞いてほしいということなのか・・いろんな意味で突き抜けたバンドだと思いますよねー!
坂本慎太郎の使用ギターと機材について
それではここからはゆらゆら帝国のギターボーカル、坂本慎太郎の使用ギターや機材について見ていきましょう!
ただ、坂本氏本人はかなりのエフェクターマニアらしく、機材類もかなりの数を所有していると思われます。
その中でもメインで登場することが多い機材を中心に説明していきますよ。
ギブソンSG
坂本慎太郎のトレードマークともいえるのがこちらのレッドのギブソンSGです!
ゆらゆら帝国デビュー時代から使い続けており、名曲の数々を作ってきた1台です。
ゆらゆら帝国のキモともいえるファズサウンドから、絶妙に心地よいクランチサウンド、不思議な空間を生み出すクリーンサウンドまで基本ギブソンSGのみで表現しています。
ゆら帝はリフ主体の曲が多いので、音色がファットなギブソンSGは相性が良いのかもしれませんね。
坂本慎太郎を語るうえで絶対にはずせないエレキギターです。
フェンダー デュオソニック
ほとんどギブソンのSGがメインですが、たまーにスタジオで登場するらしいです。
ぶっちゃけギブソンSGのイメージが強すぎて、実際にフェンダーを持っているのを見たことはないです。
Orange(オレンジ)アンプ
坂本慎太郎、愛用のアンプといえばやっぱりオレンジのアンプです。
「ゆらゆら帝国で考え中」という曲のMVではオレンジのアンプにカールコードをぶっ刺してSGを弾きまくる坂本慎太郎を見ることができます。むちゃくちゃカッコいいです。
オレンジ製アンプの歪みすぎないクランチサウンドがすごくカッコいいんですよね。
そして可愛らしい見た目も最高です。
プロミュージシャンでもオレンジアンプの愛用者はけっこう多いですね。
ROLAND JC-120(ローランド)アンプ
いわゆるジャズコと呼ばれる超定番のアンプですね。
ほとんどのスタジオでも置かれており、バンドマン御用達のアンプです。
基本メインはオレンジのアンプですが、たまにジャズコも登場するようです。
Big Muff(ビッグマフ) オリジナル
サステインの長い凶暴なファズサウンドを得ることができる歪み系エフェクターの中でも人気の1台。
かなり強烈なサウンドで、ジミヘン好きな坂本慎太郎が好きなのも納得のエフェクターかなと思います。
Ibanez WF-10(アイバニーズ)ファズ・エフェクター
ファズ系のサウンドにはこだわっているようで、ビッグマフを中心にいくつかのファズ・エフェクターも併用して使用しているようです。
あの独特のファズサウンドはかなり研究して作られていることがうかがえます。
HONDA SOUND WORKS FUJIYAMA DRIVE (オーバードライブ)
抜けの良いオーバードライブサウンドを生み出す歪みエフェクター
Demeter TRM-1(トレモロ)
音を揺らして浮遊感のある空気感を作り出すエフェクター
BOSS RV-3(リヴァーブ)
エフェクターの定番ボスの名機ともいえるリヴァーブを生み出すエフェクター
操作性がよく初心者も扱いやすい1台
BOSS RE-20(テープエコー)
これまた定番ボスのテープエコーです。
特有の暖かさを持ったテープエコーで、昔から愛用者が多い名機です。
カスタム・オーディオ・ジャパンAC/DC STATION(パワーサプライ)
デジタルボルテージメーターを搭載したDC9V×8のパワーサプライです。
ノイズレスな電源を供給できる、バンドマンにも人気の1台。
ピックやシールドなどの小物類について
坂本慎太郎が使用しているピックやシールドの情報は入手することができませんでした。
どなたか知っている方がいましたら、教えて頂ければ幸いです。
坂本慎太郎のギタープレイ特徴まとめ
まずはこのライブ映像をご覧ください!
ゆらゆら帝国、初期〜中期時代のライブ映像です。
ぼくは坂本慎太郎といえばこんな感じでSGにファズをかませて、何かに取り憑かれたようにギターを弾きまくってる印象が強いですね。
この「発光体」という曲はゆらゆら帝国を代表する1曲ですが、イントロのリフがめちゃくちゃカッコいいですね。
〜しぼって、僕の真っ赤な血を全部ぅ〜
と歌詞も意味不明な感じが最高です。
声もちょっと気だるいような感じかと思えば、急に絶叫にもにたような感じで叫びまくったりするのも坂本氏の特徴だと思います。
また、ゆらゆら帝国の楽曲はコード進行自体はシンプルなものが多いです。
4コードの繰り返しの曲とかけっこうありますもんね。
でもただ繰り返すだけじゃなくて、そこにうねるようなベースラインや手数の多いドラムを入れて3ピースだけど音に厚みを出しています。
そして、坂本氏の生み出す複雑なリフや感情すべてをのせたようなギターソロは唯一無二の存在感だと思います。
ギタープレイとしておもしろいのがゆらゆら帝国の後期は曲の印象がガラッと変わっています。
コチラは後期ゆらゆら帝国の名曲「空洞です」のMVです。
曲の雰囲気が全然違いますよね。
カラダをゆらゆら動かしながら聴きたくなるような曲が、後期になるにつれ増えていった印象があります。
この楽曲の振れ幅もゆらゆら帝国の大きな魅力だと思います。
ちなみに坂本慎太郎のソロもゆらゆら帝国後期の空気感を受け継ぎながら、さらにシンプルでそぎ落とされた不思議な空気感を持つ楽曲が多いです。
コチラが代表曲の「できれば愛を」です。
荒廃した街のような世界観を持つ楽曲だなーと最初聞いた時はかなり衝撃をうけましたね。
でも歌詞の感じとか楽曲の持つ雰囲気がやっぱりゆらゆら帝国と似ている感じがします。
本当に才能の底知れないアーティストだなと感じますね。
坂本慎太郎のギタープレイの特徴をまとめると
ポイント
- インパクト大のリフ
- クランチサウンドによる激しいカッティング
- サイケな雰囲気を持つアルペジオリフ
- 凶暴なファズ・サウンドによるギターソロ
- 浮遊感とサイケ感をあわせもつギターサウンド
このあたりが特徴かなと思いました。
坂本慎太郎のおすすめアルバム
ゆらゆら帝国「3×3×3」
個人的にゆら帝の中で最も好きなアルバムです。
SGとオレンジアンプによる歯切れ良いクランチサウンドがとてもカッコいいです。
ガレージ系のサウンドっぽくてナイス!!
代表曲の「発光体」やリフのカッコいい「昆虫ロック」も収録。
そしてタイトル曲「3×3×3」のサイケっぷりにぶっ飛ぶこと間違いなしです。
ザ・ゆらゆら帝国満載な1枚なので、ゆら帝入門編としてもおすすめできる1枚なんじゃないでしょうか。
ゆらゆら帝国「空洞です」
ゆらゆら帝国最後のオリジナルアルバム。
後期の浮遊感ただよう、ゆら帝の真髄がつまった1枚。
坂本氏も「過去最高の出来」と言ったアルバムだけあり、邦ロック史に名を刻む名盤といえるでしょう。
このアルバムでは坂本氏お得意のファズギターによる暴れまくるようなギターソロは一切ありません。
ミニマルなアルペジオリフとタイトなドラム、そしてリズムを支えるベースラインがある種の科学的反応を起こしています。
とくに聞いてほしいのは「できない」「なんとなく夢を」「美しい」「空洞です」このあたりは必聴です。
アルバム全編を通して、コンセプトの似ている楽曲が多いのでハマる人にはガツンとハマるアルバムだと思います。
坂本慎太郎「幻とのつきあい方」
坂本氏ソロ名義の代表傑作。
多方面の音楽メディアでも賞賛されまくっている1枚ですね。
空虚感をまとった不思議なサウンドと歌詞がなんともくせになります。
どこまでいっても坂本慎太郎という男は独自の路線を突き進む人だなーといろんな意味で安心しましたね(笑)
本アルバムでとくにおすすめしたいのは「幽霊の気分で」「君はそう決めた」「何かが違う」「幻とのつきあい方」かなー。
曲のタイトルかたして坂本節が満載ですよね。
期待を裏切らない名盤かと思います。
記事のまとめ
ゆらゆら帝国のギターボーカル、坂本慎太郎についてまとめた記事は以上になります。
いかがだったでしょうか?
ゆらゆら帝国の解散後は3人のメンバーそれぞれ音楽を辞めることなく、新しい音楽を追求しているようです。
話は変わりますが、坂本慎太郎が関与しているアルバムって値崩れがほとんどないんですよね。
CDの中古ショップに行っても、ゆら帝のアルバムもソロのアルバムもそこそこ良い値で売られています。
それだけ音楽的に評価も高いし、普遍性のある音楽なんだなと感じますね。
実際にこの先、いろんなバンドが出てきてもここまで個性のとがったアーティストってなかなか出てこないのではないのでしょうか。
次はどんな面白いことや新しいサウンドを生み出してくれるのだろう?と期待せずにはいられません!
この記事を通して、1人でも多くの方がゆらゆら帝国や坂本慎太郎に興味を持ってくれたら嬉しいです。
今日はそんな感じでおわりです!
本記事で紹介したアーティストの楽曲はAmazon Music Unlimitedでも聴くことができます
「Amazon Music Unlimited」は6,500万曲以上の楽曲を月額980円(Amazonプライム会員なら780円)で聴き放題できる、めちゃくちゃ便利な音楽配信サービスです。
初回であればなんと30日間無料でサービスを受けられるので、まだ試したことないぜって方は、下記リンクからぜひ体感してみてください。
もちろん、途中で解約もできるので安心してください!
「Amazon Music Unlimited」についてまとめた記事も書いていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
≫ 音楽ブロガーのぼくがAmazon Music Unlimitedをオススメする3つの理由とは?
最後に・・・
当ブログである「kobalog」ではこんな感じで音楽に関する情報を「楽しく・わかりやすく・役に立つ」をモットーに情報発信しています。
本記事が参考になった、面白かったと思った方は下のSNSボタンからシェアしてもらえると嬉しいです。
またTwitterでも音楽に関する呟きやぼくの考えについて発信していますので、フォローしてもらえると励みになります。