こんにちは!
音楽ブロガーのコバヤシです!
このコーナーは筆者の好きなギタリストやミュージシャンに焦点を当てて、そのギタリストの機材やギタープレイ、音楽性などについて掘り下げていく記事となっています!
今回のギタリストは・・・
NUMBER GIRL(ナンバーガール)やZAZEN BOYS(ザゼン・ボーイズ)のギターボーカルとして活躍中の、向井秀徳です!!
もうね・・・筆者も一番影響を受けたミュージシャンといっても過言ではありません!
ナンバガもザゼンも超大好きなバンドですし、なによりフロントマンの向井氏の世界観やギターサウンド、歌詞にいたるまでとにかくカッコいいです!
ちなみに2019年夏に再結成が決まったNUMBER GIRLとは、向井秀徳(Vo &Gt)の強烈な世界観と歌詞、田渕ひさ子(Gt)の轟音ギター、中尾憲太郎(Ba)のゴリゴリでストレートなベース、アヒトイナザワ(Dr)の正確さと手数の多さを持ち合わせたドラムは見事、バンドの化学反応を起こし、90年代のロックシーンに新風を巻き起こした最強の邦ロックバンドのひとつです!
ギターボーカルの向井秀徳は本当に独自の世界観を持っており、愛機のテレキャスターから飛び出るキレッキレのサウンドは当時の若者たちを熱狂させました。
彼に影響を受けているミュージシャンも非常に多く、ミュージシャンズ・ミュージシャンな向井秀徳をひも解いていこうと思います!
本記事では・・・
- 向井秀徳ってどんな人??
- 向井秀徳の使用ギターや機材について知りたい!
- 向井秀徳のギタープレイの特徴やおすすめのアルバムについて知りたい!
といった部分を筆者なりにまとめましたので参考になれば幸いです。
ナンバーガールやザゼン・ボーイズのギターボーカル、向井秀徳とは??
まずは向井秀徳ってどんな人?というところから簡単に説明していきたいと思います。
向井秀徳は1973年10月26日生まれ、佐賀県出身のロック・ミュージシャンです。
本名は向井秀徳(むかいひでのり)なんですけど、読み方を変えて(むかいしゅうとく)と名乗っています。
小学校低学年の頃に8歳離れた兄からプリンスを聴かされ洋楽に興味を持っていったそうです。
中学生になるとギターをはじめますが、最初にコピーしようとしたのがなんとレッド・ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」だったため、難易度が高くコピーを断念。そこから自作の曲を作るようになります。
最初にコピーしようとしたのが「アキレス最後の戦い」ってとこが向井氏らしくて面白いエピソードですよね。
その後、1995年に今や伝説となるロックバンド、NUMBER GIRLが結成され独自の世界観や轟音のロックサウンドが若者の心をつかみ90年代日本を代表するジャパニーズ・オルタナロックバンドとなりました。
惜しまれつつも、NUMBER GIRLは2002年に解散。その後、向井秀徳を中心の新しい形のロックバンドZAZEN BOYSを結成し今に至ります。
向井はZAZEN BOYSのことを「法被を着たレッド・ツェッペリン」と例えており、ツェッペリンのようにそれぞれの個性の集合体であるバンドの概念を言い表しています。
間違いなく、今までになかった新しいロック・ミュージックを作り上げたといえるでしょう。
自身のスタジオであるMATSURI STUDIO(マツリ・スタジオ)を作り、日毎そこにこもり新しい音楽を作り上げているようです。
また、向井秀徳はバンド以外の活動も積極的に行なっており、映画のサウンドトラック制作やポカリスエットのCMでナレーションをしたり、書籍を出したりと幅広く活躍しています。
そしてなんといっても向井氏の最大の特徴とも言える不思議な歌詞世界!!
「6本の狂ったハガネの振動」「冷凍都市の暮らし、あいつ姿眩まし」「繰り返される諸行無常、よみがえる性的衝動」・・・などなど。時代の暮らしの中で感じ取った情景や感情を向井流の言葉で紡いでいます。
どうやったらこんな歌詞思いつくの?
彼の世界観て一度ハマるとどっぷりハマってしまいます。
独特の感性を持ち、新しいロック・ミュージックの新風を巻き起こし続けている向井秀徳の使用ギターや機材についてここからは見ていきましょう!
向井秀徳の使用ギターと機材について
フェンダー・テレキャスター
向井秀徳のトレードマークともいえるのがフェンダーのテレキャスターです!
ナンバーガール、ザゼン・ボーイズとほとんどの楽曲がこのフェンダー・テレキャスターを中心に制作されており、向井氏にとって絶対になくてはならないエレキギターです。
時期によって年式や色などは異なりますが、基本テレキャスターというのはまったく変わってないようですね。
ちなみに色は赤色と白色のテレキャスターを気に入って使用しており、ライブでも頻繁に登場しています。
向井秀徳はソロで弾き語りライブなどもおこなっていますが、その場合もテレキャスターで弾き語りをすることが多いです。
ジャキっとした歯切れのよいサウンドはテレキャスならではのものかと思います。
本人は「ずーっとテレキャスターを使ってるもんですから、テレキャスターしか弾けない体になっている」とまで語っています。
もはや彼にとって相棒のような存在でしょう!
VOX AC30
そしてこちら、VOX AC30のアンプも初期からずーっと使用している向井サウンドにかかせない機材のひとつです!
VOXといえばビートルズが愛用していたアンプとしても有名ですよね。
テレキャスターとVOXのアンプってこんなに相性良いんだ!?と向井氏のサウンドを聴いて驚きました。
歯切れが良いんですけど、耳に痛すぎないサウンドで・・かつ凶暴な部分も秘めている。
まさにジャパニーズ・オルタナロックを体現するのにピッタリなサウンドだなと感じます。
BOSS TU-2(チューナー)
超定番のチューナータイプのエフェクター。
驚くほど多くのミュージシャンが使用しています。安定感抜群!!バンドマンなら一つは持っておきたいですね。
BOSS OS-2(オーバードライブ)
これまた定番のオーバードライブ。初期から使っているものだそうですね。
ボスのエフェクターは使い勝手が良いし、反応早いのでぼくも大好きです!
MAXON ROD880
ナンバガ時代から愛用しているマクソンのオーバードライブ・エフェクター。
中には真空管が入っており、実際の真空管アンプのようなサウンドを実現することができます。
勢いのつけたい時に踏んでいるようですね。
Electro-Harmonix Octave Multiplexer
重厚かつ特徴的なサブオクターブ音を生み出すエフェクターです。
このエフェクターを踏むと演奏した音のオクターブ下の音を鳴らすことができるんです。面白いでしょ?
飛び道具系なんで使うポイントは限られますが、踏んだ時の威力は凄まじいでしょう!
LINE 6 DL4
緑色の個体・・・ギター好きなら一度は見たことがあるんじゃないでしょうか?
ディレイの中でも名機と呼ばれるエフェクターでロック系問わず、多くのミュージシャンも愛用しています。
ディレイが複数モデリングされていて使い勝手がよく、なにより音が良いです。
JIM DUNLOP TORTEX(ピック)
向井氏が愛用している俗称、亀さんピック!!
厚さは88mm使用で緑色のやつですね!どの楽器屋でも購入できて使いやすい最強のピックだと思います。おにぎり型のものを使用しています。
SHUBB(カポ)
とくにナンバーガール時代の曲ってカポを使う曲が多いのも特徴です。
カポはSHUBB製を愛用しているっぽいですね。このカポはぼくも使ってますけど、しっかり抑えられるしすごく使いやすいですね!
向井秀徳のギタープレイ特徴まとめ
まずはこのライブ映像をご覧ください!
NUMBER GIRL – ZEGEN VS UNDERCOVER(Youtube)
向井氏のギタープレイの最大の特徴は「オレ押さえ」と呼ばれる(向井本人が作った造語)開放弦をもちいたコード進行による不思議なサウンドだと思います!
6〜4弦までを押さえて残りの3〜1弦を開放弦にしてやることで、なんともいえない浮遊感のあるサウンドを生み出しています。
そして向井氏はアルペジオがめっちゃ上手いです!!けっこう複雑なアルペジオを弾きながら歌うんですけど、よくリズム崩さずに歌えるなーと感心してしまいます。
他にもテレキャスターから繰り出されるキレッキレのカッティングはナンバガ、ザゼンの代名詞と言ってよいかもしれません。
基本的に歌を歌うためのギターなので、単音ソロとか弾くことはほとんどないです。
が!その潔さもカッコいいですよねー!リズムギターを徹底的に追求するスタイルは、ある意味ジャズギタリストのフレディ・グリーンと似てるところもある気がします笑
バンドでギター・ボーカルをやっている人は向井秀徳のギタープレイって参考になる部分がすごく多いと思いますね!
リズム感が良いし、なによりバッキングが丁寧なんですよねー!ザゼンボーイズの楽曲とか聴いてると本当に思いますね。
よく向井氏のプレイや世界観や彼の挙動含めて「ヘンタイ的」と言われることが多いです。
完全に褒め言葉ですよね。ここまで個性が尖ったミュージシャンて日本になかなかいないと思いますよ。
また、メガネにYシャツの普通のおっさん(失礼!笑)が一度ステージにあがると暴力的なサウンドと叫びに近いボーカルで聴衆を沸かすんですよ!?
このギャップもまた向井秀徳が多くの人に愛される所以なのでしょう!!
ZAZEN BOYSのライブもただただ凄まじいです・・
向井秀徳のおすすめアルバム
SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT
初期NUMBER GIRLのすべてが詰まっているといってもよい最高傑作!
ジャパニーズ・オルタナ屈指の名曲「透明少女」も収録されています。
こんな音楽今までになかった!!本当にこのアルバムを初めて聴いた時は衝撃的でした。
激しいのにどこかセンチメンタルなサウンドや向井秀徳の独自の歌詞世界・・・NUMBER GIRLでしか完成し得なかったロック・サウンドはここには間違いなくあります。
多くのフォロワーを生み出すことになった日本が誇るロックの名盤だと思いますね。
SAPPUKEI
NUMBER GIRLの3枚目のオリジナルアルバム。
ナンバーガールって解散までたった4枚のオリジナルアルバムしか出してないんですよね。
どれも非常にカッコよくて名盤ばかりなんですけど、とくにこのSAPPUKEIは強烈なアルバムです。
前作の”SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT”とはまた違ったサウンドになっているのが面白い。
それもそのはず、このアルバムのプロデュースはザ・フレーミング・リップスなどのバンド・プロデュースで知られるデイヴ・フリッドマンを迎え制作されています。
デイヴはのちにZAZEN BOYSのアルバム制作時にも関係してくる向井秀徳バンド・サウンドになくてはならない存在なわけですね。
ライブでも定番の「TATOOあり」「ZEGEN VS UNDERCOVER」「SASU-YOU」などが収録。
破壊力に磨きがかかっています!凄いアルバムです・・・。
ZAZEN BOYS
NUMBER GIRL解散後にZAZEN BOYSを結成し、収録されたファーストアルバム!
ナンバガとはまったく違う楽曲やサウンドに最初ファンはとまどったんじゃないでしょうか?
ただ向井独自の歌詞観やセンスは息づいており、聴けば聴くほどのめり込んでしまうそんな一枚です。
ザゼンのライブ定番曲でもある「KIMOCHI」や「自問自答」も収録。
とくに「KIMOCHI」は今までの向井では絶対に作り得なかったメロウな1曲。狂気と美しさが見事融合した日本ロック史に残る名曲だと思います。
鋭い感性から生み出される歌詞は今まで以上にエグミを増し、言霊として我々にぶつかってきます。
ZAZEN BOYS4
これまたZAZEN BOYS1とはうって変わって異なるサウンドが繰り広げられている好盤!
向井がシンセなどを使うようになり、バンドサウンドを軸にしながらも新しいサウンドを生み出すことに成功しました。
ザゼンの肝となるのはやはりリズム隊!!
ベースの吉田一郎とドラムの松下敦、最強のリズム陣がバンドを支えつつその上でフリーキーなカシオマンのエレキギターがギャンギャン鳴りまくる!!この構図、マジでむちゃくちゃカッコいいんです!
ザゼンボーイズは本当に素晴らしいライブバンドなので、みなさん一度はライブに足を運ぶことをおすすめします!
個人的にはZAZEN BOYSで一番好きなアルバムだったりします。
記事のまとめ
ナンバーガール、ザゼン・ボーイズのギターボーカル、向井秀徳についてまとめた記事は以上になります。
いかがだったでしょうか?
ナンバーガールは2019年夏のライジングサンで17年ぶりの再結成が決まっているということもあり、またあの轟音ギターと向井節が聴けるのは楽しみでしかありません。
向井秀徳という男は本当に底の知れないミュージシャンだなぁといつも思います。
根底にあるロック観はまったく変わらず、でも常に進化し続けています。
それもまったくブレていないんですよね!
だから向井秀徳という1人の人間が好きな人ってすごく増えてきていると思うんですよね。
彼が発する言葉だったり、サウンドだったり、歌詞だったりがどれも魅力的にぼくは感じてしまいます。
次はどんな面白いことをしてくれるんだろう?と期待せずにはいられません!
この記事を通して1人でも多くの方が向井秀徳や彼のバンドに興味を持ってくれたら嬉しいです。
また、同じナンバーガールのギタリスト=田渕ひさ子について書いた記事もありますので併せて読んでみてくださいね↓
≫ ナンバーガールのギタリスト、田渕ひさ子のギターや機材などをまとめてご紹介します!!
今日はそんな感じでおわりです!
ぜひ素敵な音楽ライフをどうぞ
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「Amazon Music Unlimited」についてまとめた記事も書いていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
≫ 音楽ブロガーのぼくがAmazon Music Unlimitedをオススメする3つの理由とは?
最後に・・・
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