こんにちは。
音楽ブロガーのコバヤシです!
このコーナーでは僕の好きなギタリストの特徴やプレイスタイル、使用機材など様々な角度からひも解いて解説していこう!というコーナーになっております。
今回はレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストとして最強のファンクミュージックを我々に聴かせてくれたジョン・フルシアンテです!(以下ジョン)
ジョンといえば現代の三代ギタリストとしても幅広い世代の方に認知されています。
今はソロキャリアで実験的かつ最先端なアルバムを数多く世に送り出していますが、やっぱり僕はレッチリのギタリストとしてのイメージが強いです。
高校生の頃は歪んでいて激しいギターが好きだった僕のギター観念を根底から覆してくれたのがジョン・フルシアンテでした!
乾いたギターの音色やスカスカの単音リフ、一度聴いたら体を揺らさずにはいられないカッティングプレイは当時、本当に衝撃的でしたねー!
ファンクミュージックというものを初めて知ったバンドがレッチリでした。
今でも多くのフォロワーを生み出し続けているジョン・フルシアンテについてひも解いていきましょう!
ジョン・フルシアンテってどんな人?
ジョンは1970年にニューヨークのクイーンズで生まれました。
ジョンのエピソードで面白いのが15歳の時にジョンが加入する前のレッチリのライブを観てジョンは相当な衝撃を受けたんです。
当時のジョンはレッチリの曲すべてのギター、ベース、歌詞を暗記するほどの熱狂的なファンだったんです。
1988年にオリジナルメンバーのギタリストであるヒレル・スロヴァクが亡くなってしまいその後、神様のイタズラか…レッチリ熱狂的信者のジョンがギタリストに抜擢されることになります。
ジョンは当時18歳…しかも大好きなバンドの大好きなギタリストの後釜として加入するなんて…プレッシャーは半端じゃないものだった事でしょう。
しかし、ジョンの加入後はその天才的なセンスとファンキーなプレイを全面に出し傑作アルバム「母乳」や「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」などをリリースして一気にスターダムへの道を駆け上がりました。
このころのレッチリはバンド的に無敵としか言いようがないくらいファンキーな感じがしますね!
まさかのジョンの脱退
…だが、そんな絶頂は長くは続きません。
1992年の来日中にジョンがメンバーから脱退するというまさかの事態が起きてしまいます!
ライブ中に途中で抜けて飛行機で帰っちゃったというんだから驚きです。
この頃のジョンはヘロイン中毒とうつ病に苦しみ、結局レッチリに復帰する1999年まで約7年の隠遁生活を送ることになるのです。
レッチリに復帰後はメンバーの支えなどもあり、復帰すると今までの激しいファンク路線から変わり、クランチサウンドでの真のグルーブを追求したかのようなカッティング、それまでになかったような浮遊感のあるアルペジオプレイ、枯れた味わいや哀愁を感じさせるギタープレイへと移行していきます。
そして、そこからバンドのケミストリーが生まれ超超超名盤の「カリフォルニケイション」、「バイ・ザ・ウェイ」がこの世に産み落とされたのです!
ちなみに冒頭でも軽く触れましたが、このあたりの功績が多くの人に認められてジョン・メイヤー、デレク・トラックスと共に『現代の三代ギタリスト』と称されています。(本人はこういう言われ方されるの嫌いそうだけど)
レッチリを脱退後のジョンは?
そんなレッチリになくてはならない存在だったジョンですが、2009年に自身のオフィシャルサイトで「自分の音楽を探求したい」という理由からレッチリを脱退しました。
現在はジョシュ・クリングホッファーがジョンの後釜として、レッチリのギターを担当しています。
一応他のメンバーも了承して円満での脱退だったそうですが、正直言うとレッチリのファンからしたら「ジョン戻ってきてくれー!!」というのが切な願いだと思います。
ジョンの音楽への探究心はソロになってからより強さを増し、かなり実験的な音楽やエレクトロミュージックの導入などレッチリ時代から比べると90度くらい違ったジョンの側面が見えてきます。
どこまでも自分の心に素直なジョンだからこれだけ多くの名曲を生み出せたのかなと感じます。
ちなみにインタビューなどでジョンの事を聞く限り、彼はかなりの変人らしいです。(良い意味で笑)
あるエピソードでは音楽以外の話はほとんどしなかったり、テレビや新聞もまったく興味がなく、自分の部屋にはとんでもない数のレコードやCDがあるらしい。
来日した時にダンボール箱いっぱいにCDを買いまくって帰ったこともあるのだそうです。
そんな音楽まみれの人間が作り出す音楽ってめちゃくちゃ気になりますよね?
2020年、なんとジョンがレッチリに復帰!!
2019年の年末・・・とんでもないニュースが世界中を仰天させました。
なんと、ジョン・フルシアンテがレッチリのギタリストとして復帰するというニュースです!!
ジョンがバンドを抜けたあと、10年間に渡って新生レッチリを支えたギタリスト、ジョシュ・クリングホッファーがバンドを脱退することになりました。
まさか、ジョンがバンドに戻ってくるとは誰が想像していたでしょう・・・!
2020年、黄金メンバーに戻ったレッド・ホット・チリ・ペッパーズが何をやらかしてくれるのか!?
ますます目が離せませんね!!
ジョン・フルシアンテの使用ギターや機材について
フェンダーストラトキャスター 62年製サンバースト
ジョンといえばこの茶色のストラトです!実際は55年製も使っているようですね。
ジョンの代名詞のようなギターです。
本人もストラトはかなり気に入っているようで、キャリアのほとんどがストラトメインになっています。
相当数のストラトキャスターを持っているという噂もありますね。
ジョンはジミヘンの影響をかなり受けているので、ストラトを使用するのはそういった影響もあるのかなと思います。
僕の勝手なイメージですが、静と動がはっきりしているミュージシャンはストラト使いが多いイメージがあります。
ストラトは一台でいろいろな音色が出せるので自分の心の些細な変化も表現しやすいのかもしれませんね。
グレッチ ホワイトファルコン55年製
カリフォルニケイションのライブ演奏時にも登場した、真っ白な見た目が高級感抜群のホワイトファルコンです。
このギターは存在感抜群ですよねー。
その見た目から「世界一美しいギター」とも称されています。グレッチのギターの中でも最上位機種のギターです。
ジョンの使うホワイトファルコンはすごく音が枯れていて涙腺に響くトーンだなぁと思います。
こんなにアルペジオが似合うギターだとは思いませんでしたね。
マーシャル シルバー ジュブリー
アンプは基本的にレッチリデビュー当時からマーシャルのアンプを好んで使用しています。
激しいサウンドからカッティングに合うクランチサウンドも作りやすいという部分はあるかもしれません。
もしくはこれもジミヘンの影響??
いずれにせよ、ジョンのサウンドを体現する上ではなくてはならないアンプになります。
BOSS DS-2(エフェクター)
ジョン・フルシアンテの歪みサウンドといえば、絶対に外せないのがBOSSの名機DS-2です!
ほとんどエフェクターボードに組み込まれている、ジョンも超お気に入りの1台です。
非常に使い心地の良いディストーションペダルですね。
初期〜中期レッチリサウンドのキモとなる音だと思います。
Ibanez WH-10(ワウペダル)
こちらのワウペダルも初期から愛用している、重要なエフェクターのひとつ。
カッティングギターとワウペダルの相性って、やっぱり最高だなとジョンのサウンドを聴いていると感じます。
このWH-10はワウのかかり具合も素晴らしく、チャカポコ・チャカポコと刻む感じのギターが絶妙なリズムを生み出しています。
BIG MUFF(ファズ)
超ロングサスティーンを持つ、ファズの名機といえばやっぱりビッグ・マフでしょう!
ジョンは、ソロを弾くときに踏むことが多いようです。
昔から多くのプロ・ミュージシャンにも愛される王道ファズサウンドですね!
BOSS Super Chorus
「バイ・ザ・ウェイ」以降のジョンは、けっこうな頻度でコーラスをかけたアルペジオプレイが多い印象がありますね!
こちらのBOSS Super Chorusもレッチリサウンドには欠かすことのできない、重要なエフェクターです。
中期以降の幻想的な美しいギタープレイは、コーラスとリバーブエフェクターによる賜物でしょう。
本記事のまとめ
現代の三代ギタリストであるジョン・フルシアンテについての紹介・考察はいかがでしたか?
彼独特のカッティングギターやセンスあふれるギターリフは、間違いなく音楽史にこれからも残る名フレーズばかりだと思います。
最後にジョンのオススメのギターが聴けるアルバムを3枚紹介して終わりとします。
ギタープレイはぜひ参考にして下さい!
レッチリのファンクを存分に楽しみたい方はコレ
ジョンの枯れたトーンを味わい方はコレ
ジョンのセンスを感じたいならコレ
最後に・・・
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