こんにちは!!
音楽ブロガーのコバヤシです!!
この記事では筆者の大好きなギタリストやシンガーソングライターにスポットを当てて、そのアーティストについてさまざまな面からひもといて解説していこう!というコーナーになっております。
今回のギタリストはこの方です!!
日本が誇る伝説のロックバンド「はっぴいえんど」のギタリストとして活躍し、松任谷由実(ユーミン)のサポートギターなどもこなし数々の名盤に貢献したギタリスト、鈴木茂です!!
この方のギターは一言では言い表せないほど素晴らしいと思います。
テクニックはもちろんのこと、楽曲を彩るフレーズや音楽の引き出しもとても幅広いギタリストだなーと思います。
シティ・ポップの名盤といえば鈴木茂のギターってくらい、なくてはならない存在になっています。
ってなわけで、今回の記事ではセンスとテクニックを持ち合わせたギタリスト、鈴木茂についてひもといていこうと思います!
<この記事はこんな方におすすめです>
- 鈴木茂のプロフィールやどんな人か知りたい
- 鈴木茂の使用ギターや機材が知りたい
- 鈴木茂のギタープレイやおすすめのアルバムについて知りたい
ひとつでも当てはまる方は必見です!
それではさっそくいってみましょう〜!!
タップできる目次
はっぴいえんどのギター、鈴木茂ってどんな人?【プロフィール】
鈴木茂は1951年12月20日生まれの東京都出身のギタリスト兼作曲家です。
卓越したテクニックと音楽的な幅の広さで日本のロック史を牽引し続ける天才ギタリストであり、ソングライターだと思います。
ギターマガジンが選んだ「ニッポンの偉大なギタリスト100」では堂々の3位にランクインしています!
大瀧詠一、細野晴臣、松本隆からなる伝説のロックバンド「はっぴいえんど」やティン・パン・アレーのギターを担当し数々の名曲でセンスのあるギタープレイを聞かせてくれました。
実は松任谷由実のバックでギターを弾いていたりと、スタジオ・ミュージシャンとしての一面も強いギタリストです。
日本のロックやポップスの名盤と呼ばれるものの多くで、ギターを披露している類稀なるセンスを持ったギタリストだと思いますね。
ユーミンの大名曲「卒業写真」のギターを弾いているのも鈴木茂なんですよ!知ってましたか?
あの曲のギターソロは名演として多くのギタリストに語り継がれています。
はっぴいえんど解散後は、1975年にアメリカのミュージシャンを起用しロサンゼルスで録音した初めてのソロアルバム「BAND WAGON」を発表。
これまたギタープレイだけでなく、鈴木茂の高いソングライティングも評価された日本ロック史における名盤です。
また、鈴木茂といえば赤いフィエスタ・レッドのストラトキャスターがトレードマークです。
デビューしてからずーーっと同じストラトキャスターを使用しているので、ファンの間では伝説の1本と化しています。
ずっと変わらない機材でこれだけ多彩なプレイをしてしまうところがカッコいいんですよねぇ。
本当に鈴木茂のギタープレイって無駄がないというか・・・必要な音をさらっと弾いてしまうんです。
いざコピーしてみると、音のニュアンスとかフレージングとか、とても凡人にはマネできん!!ってくらい深みのあるギターなんですよね。
ミュージシャンとしての一面とアレンジャーやセッション・ミュージシャンとしての一面、どれをとっても鈴木茂らしいセンスを感じてしまいます。
実際、膨大な数のレコーディングに参加しており、いまなお第一線で活躍しています。
これからの活躍にも目が離せない日本が誇る天才ギタリスト、鈴木茂の使用ギターや機材をみていきましょう!
鈴木茂の使用ギター・機材について
鈴木茂の使用ギターや機材はけっこうシンプルです。
多くのエフェクターやギターを使いこなすタイプというよりは、自分がコレだ!!と思うものを長く愛用し、機材に頼るのではなく自分の腕で豊かな表現をするタイプだと思います。
とはいえ、ギタリストなので多数のギターを持っているらしいですが、今回はよくメインで登場しているギターや機材を中心に紹介したいと思います。
1961-1962 Fender Stratocaster フィエスタ・レッド
鈴木茂といえば、最初に浮かぶのがこの赤いストラトキャスターですね。
もはやトレードマークといえる1本だと思います。
年式は61〜62年製で、ネックを細めにリシェイプしているようです。
ボディについた傷や変色した風合いがまた貫禄がありますよねー。
ひとつのギターをこれだけ長く愛用できるってカッコいいなぁ。
ちなみに本人曰く、PUセレクターは基本センターで、繊細なフレーズを弾く際はフロントとセンターのハーフトーンを使っているらしいです。
鈴木茂サウンドを出すうえでは絶対に外せないギターといえるでしょう!!
1969 Fender Telecaster
はっぴいえんどのラストアルバム「HAPPY END」でも使用されたのがフェンダーのテレキャスターです。
基本的に鈴木茂はフェンダー系のサウンドが好きなようですね。
荒井由実の名曲「ひこうき雲」などでも活躍したギターです。
セレクターは基本的にセンターを使用。
フェンダー系のエレキギターをセンターピックアップで使うというところに鈴木茂サウンドの秘密がありそうですねぇ〜。
Gibson ES-335
セミアコの代表ともいえるのがギブソンのES-335です。
箱物ギター特有のエアー感もありながら、ソリッドギターのようにサステインも確保できるエリート的なエレキギターだと思います。
ジャズやブルース畑のギタリストに愛用者が多いですね。
メロウで少しパキッとしたサウンドはセミアコ独特のもの。
鈴木茂は主にソロで弾くことが多いようです。
Gibson FIREBIRDⅢ
ライブ版の「夏なんです」でも登場しているギブソンのファイアーバード。
独特のシェイプが印象的なロックンロールを代表するエレキギターです。
それにしても指弾きの音色が気持ちいい。
わりと頻繁に登場する1本ですね。
70’s Fender Twin Reverb(Silver Face)
通称「銀パネ」と呼ばれるフェンダーアンプの名機。
多くのギタリストに今もなお愛されるフェンダーアンプの定番です。
鈴木茂は少し歪むくらいのセッティングにして使用しているようです。
それにしてもフェンダー系のアンプは本当に音良いのが多いですよね。
とくにクリーンサウンドは数あるアンプメーカーの中でも群を抜いて綺麗で澄んだ音色がしますね。
MXR DYNA COMP
鈴木茂の代名詞ともいえるエフェクターがコンプレッサー系のエフェクターでは大定番になっているダイナコンプです。
1stソロアルバム「BAND WAGON」でも大活躍したエフェクターで、基本的に使用している頻度が多いエフェクターだと思います。
カッティングの名手はわりとダイナコンプ使ってる人多いじゃないでしょうか。
シティポップ系の名盤なんかでもダイナコンプ特有のサウンドを持ったカッティングってかなり登場するんですよね。
鈴木茂サウンドの要とも言えるエフェクターだと思います。
Booster Amp<B-1>
鈴木茂のハンドメイドエフェクターがこちら!
BA-1Aというブースターのハンドメイドエフェクターをもともと作っていたのですが、B-1はそれに倍音機能を加えた機種です。
「音の輪郭が従来機より、ややはっきりする効果」が出せるようになったという本作。
それにしてもハンドメイドエフェクターを作るとは、かなり音作りにこだわりを感じますね。
ちなみにこのエフェクターは鈴木茂の公式ホームページから注文することができますよ。
Fender おにぎりピック MEDIUM
鈴木茂は指弾きとピック弾きを絶妙に使い分けるギタリストとしても知られていますが、愛用のピックはフェンダーのおにぎりピックのようです。
今はなんのピックを使用しているのか詳しい情報はありませんでしたが、2017年ころまではこのピックを使用していたようです。
以外に普通のピック使ってるんだなーと驚きました。
やっぱりギターは機材やアイテムではなく弾く人の腕ですね。
鈴木茂のギタープレイスタイルや音楽の特徴
まずはこちらのライブ映像をごらんください!
歌のバッキングから、ギターソロまで本当に無駄のある音が一切ない非常に音楽的なプレイだなーと惚れ惚れしてしまいますね。
ドライブ感があり、少しクランチがかったサウンドは一聴しただけで鈴木茂とわかってしまうほど個性的なサウンドだなぁと思います。
鈴木茂は速弾きとか変化球的な弾き方って一切しないんですけど、佇まいふくめてカッコいいです。
あくまで”良い音楽を作る”って考え方が先にある人だと思うので、ここまで楽曲に寄り添ったギタープレイができるのかぁと個人的には思いますね。
また、鈴木茂は指でカッティングをすることも多く、そのサウンドがすごく独特です。
普通はピックで弾いたほうがアタックがはっきりしていて、カッティングって感じがするんですが、あえて指で弾くことでアタック感がまろやかになって独特のソフトなカッティングを生み出しています。
カッティングギターに関してはアル・マッケイやコーネル・デュプリー、山下達郎などの影響は少なからず受けているらしいですね。
そうそう!名盤「BAND WAGON」にも収録されている「砂の女」のイントロのカッティングギターは鈴木茂の代名詞ともいえるフレーズかと思います。
あれも指でカッティングしてるんですよね。個性のあるカッティング・プレイはすべてのギタリストがお手本にしたい部分ですねー!
また、鈴木茂はスライドギターの名手とも言われています。
伸びやかでツヤのあるスライドギターは多くのシティポップアルバムで聴くことができます。
個人的には日本のジョージ・ハリスンって言ってもいいくらい、素晴らしいスライドギターを弾く名手だなーと感じてます。
鈴木茂って60年代とか70年代の洋楽の雰囲気をそのまま日本に持ってきたようなギターを弾くんですよね。
こういうプレイをするギタリストって、日本にはなかなかいないと思います。
徹底的に当時のロックミュージックとかR &B、カントリーなんかを研究したんだろうなぁと感じますね。
鈴木茂のギターが聴けるおすすめアルバム
はっぴいえんど/はっぴいえんど
伝説のバンド、はっぴいえんどの記念すべき1stアルバム!
ファンの間では”ゆでめん”の愛称でも親しまれる名盤です。
1曲目の「春よこい」での泣き叫ぶようなディストーションギターが最高です。
ギタリストらしい鈴木茂を堪能できる1枚です。
はっぴいえんど/風街ろまん
もはや説明いらずの日本語ロックの金字塔的アルバム!
日本に生まれてよかった!そんな気持ちにさせてくれる素晴らしい名盤です。
アコースティックギターが印象的な「風をあつめて」や鈴木茂のエレキギターでの超絶プレイが炸裂する「はいからはくち」、エレキギターによる独特のリフが印象的な「花いちもんめ」などなど・・ギタリストだけでなくすべてのロックファンに聞いてもらいたい1枚です。
はっぴいえんどを聞くならまずはこの1枚からスタートするといいでしょう!
ここまで完成されたアルバムを1970年代に作っていたことが驚きです。
鈴木茂/BAND WAGON
1stソロアルバムでもある「BAND WAGON」
こちらもギタリスト必聴の1枚となっています。
海外のミュージシャンを起用し、ロサンゼルスで録音されたことでも知られており、海外の空気感と日本語の美しさが絶妙に合わさったアルバムに仕上がっています。
ライブでも人気の1曲「砂の女」をはじめ「微熱少年」「スノー・エクスプレス」「夕焼け波止場」など天才ギタリストとしての才能をいかんなく発揮している1枚です。
全ギタリスト必聴のアルバムであることは間違いないでしょう!
ティン・パン・アレイ/キャラメル・ママ
細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆、佐藤博、林立夫によって結成されたティン・パン・アレイの1stアルバムです!
このメンバー凄すぎませんか!?
今では日本音楽史におけるレジェンドと呼ばれる人たちで結成されたスーパーバンドです。
インストあり歌ありのバラエティに富んだアルバムに仕上がっています。
個人的には鈴木茂の弾きまくりのギターが聴ける「Chopper’s Boogie」が最高です。
なんともセンチメンタルな雰囲気をもつ「はあどぼいるど町」や「ソバカスのある少女」も素晴らしい楽曲。
思わず何度も聞きたくなってしまう、聞くたびに新しい発見のある1枚です。
本記事のまとめ
はっぴいえんどのギタリスト、鈴木茂についてまとめた記事は以上になります。
いかがだったでしょうか?
海外の音楽を日本に持ち込んだという意味でもとても偉大なギタリストの1人だと思います。
様々な音楽を聴き、とにかく現場で感性を磨き続けたからこそあの深みのあるギターが弾けるのかぁと思ってます。
いまなお音楽シーンの第一線で活躍し、多大な影響を与え続ける鈴木茂にこれからも期待せざるをえません。
年配の方は鈴木茂好きが多いのは百も承知なんですが、若いギタリストの方にこそ知ってもらいたいギタリストだと思います!
あのセンスとテクニックとサウンドは、しっかり語り継ぐべきものだと思いますね。国宝級ですよホント。
この記事を通して1人でも多くの方がギタリスト、鈴木茂について興味を持ってくれたら嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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