【アコギ弾き必見】ブルーグラスのおすすめ名盤12選!アーティストごとの名曲から代表曲まで紹介

路上で演奏するブルーグラスバンド

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

どうも、音楽ブロガーのコバヤシ(@kobalog_net)です。

アンプラグドで軽快な音楽を奏でる「ブルーグラス」ってカッコいいですよね。

私がブルーグラスにハマったのは、アコースティックギターにのめり込むようになってからのこと。

コバヤシ
コバヤシ
生音だけでこんなにカッコよく、テクニカルに演奏するジャンルがあるんだーと衝撃を受けたのを覚えています

本記事では、音楽ブロガーの私がぜひ聴いてほしいブルーグラスの名盤を12枚紹介していきます。

アーティストごとの特徴や名曲も紹介していきますので、ブルーグラスに興味があるという方はぜひ最後までご覧ください。

ブルーグラスってどんな音楽?

バンジョーと酒場の画像

ブルーグラスはアメリカで生まれたアコースティック音楽のジャンルのひとつ。アメリカの南部に移植したスコッチ、アイリッシュの人々の伝承音楽をベースに1945年ごろ、ビル・モンローが発展させた音楽と言われています。

基本的な楽器の編成はバンジョー、ギター、マンドリン、ベース、フィドル、ドブロの6種類で、電気を一切使わないアンプラグドな演奏形態が特徴です。

楽器のみで演奏されるインストゥルメンタルの曲も多いですが、歌付きの曲ももちろんあります。というか歌がメインかも(笑)

はじめてブルーグラスを聴くという方は、ディズニーランドのウエスタンランドを思い浮かべる方が多いかもしれません。

ブルーグラスは、思わず踊り出したくなるような楽しく陽気な雰囲気を持つ音楽なんですよね。

ちなみにブルーグラスを専門で演奏する奏者は「ブルーグラッサー」と呼ばれます。(なんかカッコいい・・)

最近だと、「プログレッシブ・ブルーグラス」と呼ばれるブルーグラスをルーツに色々な音楽の要素を取り入れた新しいジャンルの音楽も発展してきていたりと、注目を集める音楽ジャンルのひとつです。

ブルーグラスについて詳しく知りたい方は、以下のような教則本も発売されているのでチェックしてみてください。

ブルーグラスのおすすめ名盤12選

ここからは音楽ブロガーの私がおすすめするブルーグラスの名盤や名曲を12枚紹介していきます。

レジェンド枠のブルーグラッサーから、新気鋭のブルーグラスバンドまでできる限り幅広く紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

それではさっそくいってみましょう。

Doc Watson|Doc Watson

ドク・ワトソン

アコースティックギターの名手、ドク・ワトソンの記念すべきデビュー作。卓越したテクニックと深みのある歌声で多くのフォロワーを生んだアメリカの伝説的プレーヤーの一人。

本作は「Black Muoutain Rag」や「Deep River Blues」など、ドクのプレイが堪能できる名曲も数多く収録。まぁ、とにかくアコギ弾きなら絶対に聞いておくべき1枚って感じでしょう。

ブルーグラスに興味がある方だけでなく、アメリカンのトラディショナルミュージックを知る上でも全ての人にオススメしたい名盤。

Mnzanita|Tony Rice

トニー・ライス

トニー・ライスは、アメリカ合衆国バージニア州出身のギタリスト。トラディショルなブルーグラスのスタイルにジャズ等の要素を加え「ニューグラス」という新ジャンルを開拓したミュージシャンの一人。

本作は、1979年にトニー・ライス・ユニット名義で発売された1枚で、従来のブルーグラスの枠からはみ出そうとする意欲が見える名作。とくにタイトル曲「Mnzanita」は、哀愁漂うコード進行と美しいメロディーライン、スピード感のあるリズム感が見事に調和した名曲です。

ちなみに、バックメンバーにはデイヴィッド・グリスマンをはじめ錚々たるブルーグラッサーが参加している点も見逃せない。

Back Home In Sulphur Springs|Norman Blake

ノーマン・ブレイク

ノーマン・ブレイクは、1938年生まれアメリカ合衆国テネシー州出身のギタリスト。ドク・ワトソンやトニー・ライスと並び、ブルーグラス界の重鎮とも言える凄腕ギタリストの一人。

長いキャリアの中でも、一貫してアメリカのトラディショナルミュージックにこだわっており、卓越したギターテクニックとセンスはピカイチ。ボブ・ディランの名盤「ナッシュビル・スカイライン」にセッションギタリストとして参加したことでも知られています。

本作は、そんなノーマンのデビューアルバムとなっている。アルバム全体に漂う放牧感がなんとも心地よい1枚。

自身の代表曲「Ginseng Sullivan」をはじめとして、フォークスタイルの歌モノからアコギによる超絶インストまで収録された珠玉の名盤である。フラットピック・スタイルのギターに興味がある方はぜひ聴いていただきたい1枚です。

Raw Hide|Bill Monroe

ビル・モンロー

ビル・モンローは、1911年生まれアメリカ合衆国ケンタッキー州出身のマンドリン奏者。ブルーグラスの名前は、彼のバンド名でもあるBlue Grass Boysから取っており、「ブルーグラスの父」とも呼ばれた。なんと演奏歴は60年を超えるとあり、レジェンド枠なのはもちろんのこと、この人がいなければ今のブルーグラスはなかったといっても過言ではない。

本作は、1951年に俳優のマックス・ターハン主演の映画にちなんで作ったインストゥルメンタル曲のローハイドが収録された1枚。超高速のテンポに合わせてマンドリンをこれでもかと弾きまくるビル・モンローのプレイがたっぷり堪能できる。レッド・テイラーのフィドルもとにかくカッコいいんです。

陽気な音楽と捉えられがちなブルーグラスですが、本作を聴くといかにブルーグラスが熱く熱気に溢れた音楽なのかがわかるでしょう。

Wildwood Flower|The Carter Family

カーターファミリー

カーター・ファミリーはブルーグラスやカントリー、ロカビリーなどアメリカのポピュラー音楽に多大な影響を与えた白人バンドの元祖。

アコースティックギターの演奏法のひとつである、カーター・ファミリー・ピッキングは彼女たちのバンド名からきていることはあまりにも有名。2001年にはブルーグラスの殿堂入りも果たしている。

生前に収録された楽曲は300曲以上もあるため、まずはベスト盤から入るのがおすすめ。牧歌的な歌声とギターの音色にたっぷり癒されてほしい。

トラディショナルなアメリカンミュージックを知る上では避けては通れない存在でしょう。

Live with The Bluegrass Boys 1956-1969|Bill Monroe & The Bluegrass Boys

ビルモンロー&ブルーグラスボーイズ

ブルーグラスの父、ビル・モンローを中心に結成されたブルーグラスバンドのライブアルバム。のびやかな歌声とモンローの美しいマンドリン、そして天才バンジョー奏者、アール・スラッグスのリズムプレイがなんとも心地よい1枚。

とくに代表曲「Blue Moon of Kentucky」は、ブルーグラス好きなら必ずチェックしておくべき名曲中の名曲。今でも色々なブルーグラッサーから歌い継がれています。

目を瞑って音楽を聴くと、そこには広大なアメリカの風景が広がっているような錯覚にすらおちいる。

Foggy Mountain Breakdown|Earl Scruggs & Friends

アール・スラッグス

アール・スラッグスは、1924年生まれアメリカ合衆国出身のバンジョー奏者。本作は天才バンジョー奏者と呼ばれた彼の魅力がたっぷり詰まったアルティメット盤です。

スラッグスは、バンジョーにおけるスリーフィンガー・ピッキング奏法を確立したミュージシャンでその奏法は彼の名前をとって「スラッグス・スタイル」と呼ばれるほど。

とくに彼の代表曲であるインストゥルメンタル・チューンの「Foggy Mountain Breakdown」は必聴間違いなし。とくに、超高速のリズムの上で自由自在に奏でられるスラッグスのバンジョーは圧巻の一言。この人がいなかったら、今のバンジョーもきっとここまで市民権を得ていなかっただろう。

ちなみに本曲は、映画「Bonnie and Clyde」で使用されたことでも知られています。

Salty Dog Blues|The Morris Brothers

モーリス・ブラザーズ

「Salty Dog Blues」は、ブルーグラス界の兄弟デュオとして知られるモーリス・ブラザーズの代表曲。

作詞、作曲はモーリス・ブラザーズですが、フラット&スラッグスがこの曲を自身のレパートリーに入れたことによって一躍有名に。今まで紹介した曲と比べるとテクニカルな一面はあまりなく、歌に重きを置いた楽曲が多いのも特徴のひとつであろう。

それはそうと、モーリス・ブラザーズの歌ってなぜか酒場が似合うんだよなぁ。

Youtubeで見れる「Top Of Old Smokey」の演奏動画が最高なので、ぜひチェックしてみてください。

Greatest Hits|Jimmy Martin & The Sunny Mountain Boys

ジミー・マーティン

次に紹介するのは、キング・オブ・ブルーグラスの愛称で知られるジミー・マーティンのグレイテスト・ヒッツ。ブルーグラスの歌手と言われたらまず名前が挙がる一人だろう。数々のブルーグラスの名曲を生み出しており、”Hit Parade of Love”、”Sophronie”、”Stepping Stones”、”Tennessee”、 “Widow Maker”など、枚挙にいとまがない。

グレイテスト・ヒッツだけあって、どの曲も聞きごたえたっぷりだが、あえて1曲だけ挙げるとすればやはり代表曲の「Sunny Side Of The Mountain」だろう。ASCAP賞の受賞曲でもある本曲では、キング・オブ・ブルーグラスの名に恥じないジミー・マーティンの迫力あるボーカルが堪能できる1曲です。

Appalachian Swing|Clarence White

クラレンス・ホワイト

クラレンス・ホワイトは1944年生まれアメリカ合衆国ルイストン州出身のブルーグラスギタリスト。ブルーグラスバンドのケンタッキー・カーネルズやロックバンドのザ・バーズのギタリストとして活躍。ホワイトの偉業はロックとブルーグラス、カントリーを融合させたことでしょう。

とくにカントリー・ロックのギター奏法としては革新的で、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」にも選出されている。

本作はホワイトが兄弟とともに結成した伝説のブルーグラスバンド「ケンタッキー・カーネルズ」の代表作。録音した当時、ホワイトは若干20歳だったらしいが、20歳とは思えないほど卓越したギタープレイを聴かせてくれている。

Farm Machine|Steve’n’Seagulls

スティーブン・シーガルズ

スティーブン・シーガルズは、2011年に結成されたフィンランド出身の5人組ハードロック・ブルーグラスバンド。

ブルーグラスにハードロックの要素を加えたその音楽性と高い演奏テクニックで幅広い層から人気のバンドです。

オリジナル曲に加えてレッドツェッペリンやAC/DCなど、ハードロックバンドのカバーも多数収録しており、とくにAC/DCの「Thunderstruck」を演奏した動画は2023年時点で再生回数が1.5億回を超える人気ぶり。まずはこれらの楽曲が収録されたデビューアルバムから聴くのがおすすめ。

Out of The Garden and Into The Darkness|The Native Howl

ザ・ネイティブ・ハウル

ザ・ネイティブ・ハウルは、アメリカミシガン州出身のブルーグラスメタルバンド。・・・え?メタル?と思う方も多いと思うが、本バンドはバンジョーやアコースティックギターなど、ブルーグラスで使用される楽器でスラッシュメタルを演奏する新時代のブルーグラスバンドなのです。

トラディショナルなブルーグラスファンからは怒られそうなコンセプトだが、聴いてみるとこれがなんともカッコいい。確かに伴奏はブルーグラスなのだが、歌声はもろメタル(笑)だが、そのギャップがなんともクセになる。

本作はそんなバンドの2018年に発売された最新作。アルバム全体に漂うダークな雰囲気とアンプラグドな楽器のバランスが絶妙なのだ。トラディショナルなブルーグラス以外にも触れたい方はぜひ聴いてみてほしい1枚。

ちなみに本バンドはビルボードのブルーグラス部門で3位に入賞するなど、人気・実力ともに急上昇中のニューカマー。

ブルーグラスのおすすめ名盤まとめ

本記事は「【アコギ弾き必見】ブルーグラスのおすすめ名盤12選!アーティストごとの名曲から代表曲まで紹介」について書きました。

日本ではまだまだマイナーな音楽ジャンルですが、カッコいいブルーグラッサーがたくさんいるので、ぜひ色々聴きあさってみてほしいです。

昨今、音楽業界もデジタル化が主流になりつつありますよね。そんな時代だからこそアコースティックなブルーグラスの音色に触れてみてはいかがでしょう?

他にも色々なジャンルの名盤を紹介した記事も書いていますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

絶対にオススメしたい最強のジャズギター名盤32選【ジャズ初心者必見】

ロック好きがおすすめ!絶対聞くべき洋楽ロックの名盤アルバム40選!

以上、コバヤシ(@kobalog_net)でした〜。