Martinエレアコ 000-13E Road Seriesをレビュー! 抱えやすいサイズ感とオール単板仕様の1本

Martinエレアコ 000-13Eアイキャッチ画像

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評価
4.5

どうも、音楽ブロガーのコバヤシ(@kobalog_net)です。

数あるアコースティックギターブランドの中でも、知名度・人気ともトップクラスなのがMartin(マーチン)でしょう。

今回はMartinブランドの中でも人気の高いRoad Seriesのエレアコ「000-13E」をお借りしたので、レビューしていきたいと思います。

結論から言うと、さすがMartinブランドだけあって値段以上にクオリティの高い1本となっていました。

本記事では、「Martinエレアコ 000-13E Road Series」の外観や特徴、実際に弾いた感想まで紹介していきます。

Martinエレアコ 000-13Eの外観と特徴

Martinエレアコ 000-13E正面写真

Martinエレアコ 000-13Eは、シトカ・スプルースの単板を用いたピックアップ搭載型のアコースティックギターです。

様々なプレイヤーからも絶大な支持を集めるMartinギターの中でも、高品質かつ手に取りやすい価格を実現したのが、今回紹介する「Road Series」になります。

実は今回レビューする「Martinエレアコ 000-13E」は2023年現在、すでに製造中止となってしまっています。

とはいえ、Road Seriesのギターは今も健在で同等の機能が備わっていますので、これからMartin Road Seriesの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

それではさっそくいってみましょう。

使用している木材

Martinエレアコ 000-13E背面写真
トップ材シトカスプルース
バック材シリス
サイド材シリス
ネック材セレクト・ハード・ウッド
指板リッチライト

Martinエレアコ 000-13Eの特徴はなんといっても単板のみで制作されたオール単板仕様のエレアコという点です。

トップにシトカスプルース、サイドとバックにはシリスが使われています。光沢感のあるボディがなんともかっこいいですね。

スプルースにも色々な種類がありますが、その中でも最も多く使われているのがシトカスプルースです。

シトカスプルースの中には、熊が引っ掻いたような爪痕の木目が出るものもあり、別名「ベアクロウ(熊の爪痕)」とも呼ばれているみたいです。

クセがなく、整ったサウンドが特徴的でジャンルを選ばずに使える1本かなと思います。

ちなみに、アコギの定番とも言われる「Gibson J-45」や「Martin D-28」もトップにシトカスプルースが使われています。

ボディサイズ

ボディサイズ000-14 フレット
スケール24.9インチ
ブレーシングパターンX-ブレース
ピックアップFishman MX-T

ボディサイズはいわゆる「トリプルオー」と呼ばれる比較的小ぶりなサイズ感です。

抱えやすく取り回しのよいサイズ感なので、子供や女性の方でも弾きやすいアコースティックギターだと思います。

ボディは小さめですが、想像以上に音量も大きくエレアコにしては生音もしっかり出るなーという印象でした。

専用ケース付き

Martinエレアコ 000-13E専用ケース写真

Martinエレアコ 000-13E Road Seriesを購入すると本体を入れるためのソフトケースも付属しています。

ソフトケースと言えども、以下の写真のようにクッションは入っていてかなりしっかりした作りのケースという印象。

ソフトケースというよりは、セミハードケースに近いソフトケースって感じでしょうか。

前面には大きめのポケットがついているので、楽譜やチューナーなど、小物類も入れておくことが可能です。

Martinエレアコ 000-13E専用ケースポケット写真

個人的に良いなと思ったのが、ポケットの内部が仕切られている点。例えば、ピックとチューナーは手前のポケットに入れて、楽譜はメインのポケットに入れる、みたいな感じで分けておけるのは便利だなと思いました。

さらにショルダーストラップもついているので、持ち運びしやすい点も◎

Martinエレアコ 000-13E Road Seriesをレビュー

それでは、Martinエレアコ 000-13Eを実際に弾いてみてレビューしていきます。

レビュー内容をざっくりまとめると以下のとおりです。

  • Martinのオール単板らしい、ふくよかできらびやかなサウンド
  • 取り回しの良いサイズ感で演奏ジャンルを選ばない1本
  • 内蔵型チューナーでいつでもどこでもチューニング可能

総評としては、「ライブでも即戦力になる音質と演奏性を兼ね備えた1本」という感じでしょうか。

Road Seriesは手に取りやすい価格のシリーズということでしたが、さすがMartinブランドだけあって細かいところまでこだわりが感じられるギターだなと思いました。

ここからは本機の特徴についてひとつひとつ解説していきます。

Martinのオール単板らしい、ふくよかできらびやかなサウンド

本機の特徴として真っ先にあげたいのが、やはりシトカスプルースを使ったオール単板仕様のギターということでしょう。

少し説明すると、アコギには材を重ね合わせて作る合板と重ね合わせていない単板の2種類が存在します。

一般的に安価なギターは合板、高価なギターは単板であることが多いです。

単板の場合は、ギターを弾いた時の弦の振動が板に伝わりやすいため、鳴りが良く音が響くのが特徴です。

000-13Eはトップからサイド、バックまで全てが単板なのでとくに響きやすいギターといえます。

実際に弾いてみて思ったのが、生音が大きくかなり鳴るギターだということ。

以下の動画は生音で演奏したものなのですが、エレアコとは思えないほど音が良いですよね。まさにオール単板らしい、ふくよかできらびやかなサウンドを持った1本だなと思いました。

ちなみにピックアップは、FishmanのMX-Tが搭載されておりアンプを通してもエアー感のある芳醇なサウンドを堪能できます。

以下画像のようにワントーン、ワンボリュームでサウンドの調整が可能です。

Martinエレアコ 000-13Eピックアップ写真

取り回しの良いサイズ感で演奏ジャンルを選ばない1本

筆者の身長は169cmほどですが、本機のようにトリプルオーの小ぶりなサイズ感は抱えた時にしっくりきますね。

フィンガーピッカーやリードプレイを多用するスタイルのプレイヤーに好まれるサイズ感で、演奏ジャンルを選ばずに使える1本だなと感じました。

ボディの裏には立ったままでも演奏しやすいように、ストラップを着脱するためのギターピンが取り付けられていました。

Martinエレアコ 000-13Eボディ裏写真

また、指板にはリッチライトという耐久性が非常に高く、メンテナンスがしやすい特殊な素材が使われています。

演奏後にクロスでサッと拭いておくだけで、長期間にわたって良いコンディションが保てるでしょう。

めんどくさい手入れの必要がないという点もギター弾きにとっては嬉しいポイントかも?

内蔵型チューナーでいつでもどこでもチューニング可能

Martinエレアコ 000-13E内蔵型チューナーの写真

000-13Eは以下の写真のように、サウンドホール内にバックライト付きのチューナーが搭載されています。

Hzやキーの変更には対応していませんが、いつでもどこでも手軽にチューニングができるのはかなり便利な機能じゃないでしょうか。

毎回ギターを弾く前にクリップチューナーを取り出してチューニングするのって地味にめんどくさいんですよね〜(笑)

あと、チューナーを忘れてもギターさえあればなんとかなるので、ライブが多いって方にもオススメです。

合わせて買いたいアコギ用アイテム

クリップチューナー


「Martinエレアコ 000-13E」にはチューナーが元々内蔵されていますが、1つはクリップ型のチューナーを持っておいたほうがよいです。なぜかと言うと内蔵型のチューナーだとヘルツの変更ができないのと、やはりチューニングの精度はクリップ型に劣るからです。

カポタスト


これもアコギ弾きの必需品です。ギターに取り付けることで、簡単に曲のキーを変えることができます。

色々なタイプのカポが発売されていますが、はじめてのカポとしてオススメしたいのがSHUBB製のカポタストです。

カイザーのような片手で挟めるカポもラクでいいんですが、SHUBBのようにネジで止めるタイプのほうが演奏中にずれることもなく音も安定するのでオススメ。

ギターストラップ


ギターを立って弾きたい方はストラップが必需品となります。こちらも色々なタイプのストラップがありますが、自分の好きなデザインのストラップを選べばいいかなーと思います。

個人的には木製のアコギと見た目の相性が良い、革製のストラップがお気に入りです。

フィンガーイーズスプレー


弦の滑りをよくするスプレー。アコギのようなスチール弦の場合は、弾いているうちに手汗や湿気などで弦がサビて滑りが悪くなるもの。ひとつ持っておくとなにかと重宝します。私はライブ前など、演奏する前には必ずスプレーしてなめらかに演奏できるよう使っています。

Martinエレアコ 000-13E Road Seriesのまとめ

本記事は「Martinエレアコ 000-13E Road Seriesをレビュー! 抱えやすいサイズ感とオール単板仕様の1本」について書きました。

特徴をまとめると以下のとおり。

  • クセがなく整ったサウンドでジャンルを選ばずに使える1本
  • 音質、弾きやすさとも良好で高品質なアコギ
  • 予算10万円台でバランスの良いアコギを探している方にオススメ

ライブなど人前で演奏する機会が多い方にはとくにオススメできる1本かなと思いました。

ガシガシ弾きたい方も、指弾きでしっとり弾きたい方にも相性の良いアコギなんじゃないでしょうか。

2023年現在、000-13Eは製造中止になっているので同じモデルを手に入れたい方は中古で見つけるしかありません。

しかし、同じ材や機能を持ったRoad Seriesのギターは健在ですので、気になる方は別のモデルもチェックしてみてくださいね。

本記事の他にも、いろいろなギターのレビュー記事も書いていますので、気になる楽器があれば読んでもらえると嬉しいです。

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以上、コバヤシ(@kobalog_net)でした。