こんにちは!
音楽ブロガーのコバヤシです!!
みなさま、ギター弾いてますか?
今回はギターシールドのレビュー記事になります。
なんと今回、エレクトロニクス電線の専門メーカー、タツタ立井戸電線様より最新のギターシールドである『TPSシリーズ』をお借りすることができました!
ちなみに筆者、「ギターシールドのおすすめランキング、トップ10」という記事を書くほど、ギターシールドに関してはいろいろと使用してきております。
というわけで、本記事では・・・
といった方のために、音楽ブロガーの筆者が実際のギターケーブルを使用してレビューしてみました。
これからギターシールドの購入を検討している方の参考になれば幸いです。
それではさっそくいってみましょうー!
タップできる目次
タツタ立井電線ってなんの会社?
ギターケーブルのレビューにいく前に、かんたんにタツタ立井電線についてどんな会社なのか説明しておきますね!
タツタ立井電線は1958年に創立された老舗のエレクトロニクス電線の専門メーカーです。
高周波同軸ケーブルをはじめ、放送・通信などの業務用カスタムケーブルをメインに高品質なケーブル作りをずっと続けている会社でして、日本老舗の電線メーカーのひとつです。
さまざまなケーブルを製作したノウハウを生かし、今回レビューした”高音質のマイク・ラインケーブル”であるTPSシリーズを生み出したというわけです。
ギターシールド「TPS7182」と「TPS7222」の特徴
というわけで、ここからさっそくギターシールドのレビューにうつりたいと思います。
まずデモ用で送っていただいたシールドは下記の二本。
左がTPS7182で、右がTPS7222になります。当たり前ですが、見た目はほとんど変わりませんね(笑)
TPSシリーズの特徴については以下の3つが挙げられます。
- 世界最高レベルの低インピーダンス特性が、ミリセコンドでレイテンシーを改善してくれる
- スタジオ防音扉に挟んでも信号が途切れないほど高い衝撃耐性
- 導体の製造から最終工程まで自社工場に一貫生産している
コバヤシ的にスゴイと感じたのは、”世界最高レベルの低インピーダンス”という部分ですね。
インピーダンスがよくわからん・・って方は、下記の記事をご覧ください↓
≫http://www.tokyo-st.net/pc/exp/C2/C2.html
数値だけみて驚いたのですが、「TPS7182」は2.9Ω/100mという超がつくほど低いインピーダンスなんですよね。
そしてさらに驚いたのが、「TPS7222」に関しては、なんと「TPS7182」より約30%も低いインピーダンス特性を実現しています。
で、実際にギターにつないでアンプに挿してみると・・・ノイズレスすぎて驚きました!
ノイズは少なく出音はめちゃくちゃクリアです。
公式でも「TPS7182・TPS7222」の弾き比べ動画を作っているようですので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
大きさ・重量
「TPS7182」と「TPS7222」の重量は以下のとおり
「TPS7182」:約200グラム
「TPS7222」:約270グラム
となります。
メーカーによってギターシールドの重量も変わりますが、タツタ立井電線のシールドはかなり普通の重さって感じです。
「TPS 7222」のほうががっちりしていて太い分、若干重くなっていますね。
とはいえ、ギターを立って演奏してても、なんの違和感も感じない重量感・サイズ感ですね。
ちなみに筆者がメインで使用しているカスタムオーディオジャパンのシールドは約230グラムでした。
まぁ、ほとんど変わらないですね(笑)
ギターシールド「TPS7182」と「TPS7222」の違いについて
ここからは両者の違いについて解説していきます。
まずは気になる値段ですが、メーカーに問い合わせたところ定価はないとのこと。
サウンドハウスで販売されている価格は以下になります。
- TPS7222 3m▷税抜き2,330円
- TPS7182 3m▷税抜き3,560円
「TPS7182」のほうがスペックが高い分、値段も少しあがるようです。
じゃあ、2本を比べて何が具体的に違うの?って話になりますよね。
公式HPを参照すると、TPSシリーズの構成については以下のとおり
TPS 7222 | TPS 7182 | |
ケーブル 外径 | 6.1mm | 6.9mm |
導体面積/AWG | 0.30m㎡/22 | 0.75m㎡/18 |
導体構成 | 12本・0.18A | 30本・0.18A |
導体 | 2本 | 2本 |
導体抵抗 | 6.90Ω/100m@20℃ | 2.64Ω/100m@20℃ |
絶縁体 | PVC | PVC |
シールド | スズメッキ軟銅線 | スズメッキ軟銅線 |
外皮 | PVC | PVC |
数字だけ見るとちょっとイメージがつきにくいですが、「TPS7182」のほうが導体構成の本数が多かったり、導体抵抗が半分以下の値になっていることがわかると思います。
ケーブルの外径も「TPS7182」のほうが若干太いので、堅牢な感じがしました。
公式HPを参照すると、両者のケーブルの特徴として下記があげられています。(公式HPから引用)
TPS 7222の特徴
- 0.30mm2/22AWGと、同クラス製品 中、最大レベルの導体断面積を確保し従来品から約30%低いインピーダンス特性を実現
- 糸や紙といった緩衝材も、素材や太さ、編み込みトルクも含めリデザイン
- 柔軟性や耐久性を確保しながら、低周波数帯域の倍音成分も細かくチューニング
- また日常的に手に触れる外皮PVCジャケットも、耐久性、耐候性、耐衝撃性を考慮しつつ、高級感と安心感を両立したデザインを実現
TPS 7182の特徴
- 2.9Ω/100m という世界最高レベルの低インピーダンス
- 高密 度且つ低レイテンシーな、ハイビット時代に対応した高精度サウンド
- 外部からのヒットノイズを、周波数帯域別に徹底的にチューニング
- 不要な超低音域の暗騒音を抑え込むことで、中高音域のディストーションも改善
- トータルラウドネスレベルの確保にも大きく貢献
- また巨大ホールやアリーナのスピーカーから発生する低域振動によるノイズも減少
- レベル規制の厳しい会場でも、数値以上の音圧感でPAオペレートをアシスト
以上になります。
似てるようでどちらもはっきりとした違いがあることがわかっていただけたと思います。
「TPS 7182」や「TPS 7222」のサウンドレビュー
いろいろとシールドの特徴を説明してきましたが、ここまで読んだ方にとっては「結局のところ音はどうなの?」って感じですよね。
というわけで、実際に筆者が普段から使っているLive Lineとカスタムオーディオジャパンのギターケーブル(かなり定番のヤツですね)とタツタ立井電線の「TPS 7222・TPS 7182」を弾き比べてみました!
画像は左から番号順に、
- Live Line
- カスタム・オーディオ・ジャパン
- タツタ立井電線「TPS 7222」
- タツタ立井電線「TPS 7182」
となっています。
4本ともエレキギターとアコースティックギターにつないで弾いてみた感想を書きましたので、参考になれば嬉しいです。
※サウンドレビューはあくまでも筆者個人の感想です。
①Live Lineを使った感想
出音の特徴としては、かなりフラットな印象。
良くも悪くも、特徴があまりないギターケーブルって感じですかね。
ただ、その分どんな音楽ジャンルにも合いますし、主張しすぎない感じが個人的には気に入ってます。
②カスタム・オーディオ・ジャパンを使った感想
こちらも超定番のギターシールドのひとつですね。
なんといってもこのシールドは、柔軟性があってどのステージでも扱いやすい取り回しの良さが最高です!
曲げたり折れたりに対しても、高い強度を持つケーブルなので、どんな現場でもガシガシ使える感じなんですよね。
音の印象としては、少し細くて軽い感じのイメージです。低音をガッツリ出したい方には向かないかな〜と。
音は細めですが、その分ノイズはほとんど乗らないので、意外と使いやすいケーブルなんですよね。
③タツタ立井電線「TPS 7222」を使った感想
さて、ここからがいよいよ本当のサウンドレビューですね〜ワクワク。
まずケーブル自体が細いので、取り回しの良さは抜群です。長さがあってもかさばらないのがGood!
肝心の音はというと・・・
・クリーンサウンドの綺麗さに驚いた
・倍音がかなり豊かにでる感じがした。ライブでも存在感をかなり出せそう
・低音域〜中音域がしっかり出てる印象
筆者としては、上記3点が感想として残りました。
ノイズもほとんどないですし、なによりもクリーンサウンドがめちゃ綺麗に出るので、ポップスとかジャズといった音楽とも相性の良いギターシールドだなぁという感じがしました。
これで2,500円以下となると、コスパは最強クラスじゃないですかね〜。
まさに、”ダークホースのギターケーブル現る!!”と言えると思います。いや〜、予想以上に良いシールドだなコレ・・。
④タツタ立井電線「TPS 7182」を使った感想
次はグレードアップした「TPS 7182」を使って弾いてみます。
実は今回のサウンドレビューで、一番驚いたのが本ケーブルでした。
もうね・・・本当にノイズがまったくないんですよ!!
このぐらいの価格帯のギターケーブルって、アンプにつなぐと「ジジ〜」って感じで、どうしてもノイズがのってしまうんですが、この「TPS 7182」は、驚くほど静寂って感じでした(笑)
サウンドに関しては、低音域〜中音域はしっかりと前に出ながらも、「TPS 7222」よりも煌びやかなサウンドが特徴的だなぁと感じました。
全体的にバランスの良い音になりますし、なによりクリーンサウンドがすごく綺麗なので、エフェクター(とくにオーバードライブ・ディストーション系)のノリが抜群に良くなります!
どんなジャンルの音楽にもぴったりとハマる1本ですね。
サウンドだけで言ったら、7000円以上の高価格帯のギターケーブルと比べても、遜色なく使える1本かなと思います。
デメリットもあげようと思ったのですが、予想以上に良いケーブルだったので見つからずといったところです(笑)
まだちょっと弾いただけのケーブルなので、これからガシガシ使っていく中でまた新たな発見が出るといいかなーと思います。
本記事のまとめ
「タツタ立井電線のギターシールド「TPS7182・TPS7222」を比較レビュー!【クリアな音質にこだわった高品質なケーブル】」について書いた記事は以上になります。
いかがだったでしょうか?
値段以上にクリアな音質と使い回しの良さをかねそなえたギターシールドだなぁと。
コレはギターシールド界に思わぬダークホースが現れたって感じですね(笑)
今回紹介したTPSシリーズのギターケーブルは、下記のリンクからも購入できますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/290777/
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に・・・
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